精油の種類と効能
※季節や仕入れ状況により変更される場合があります。
Lavender【ラベンダー】フローラル系
・リラックスしたいとき・グッスリ眠りたい夜に
安眠効果があることで知られるラベンダー。他の精油となじみやすく、よく使われる精油の一つです。爽やかでフローラルな香りが心を癒し、深くリラックスさせてくれます。かつて、古代ローマでは、傷の手当にラベンダーを浴槽に入れて沐浴していたといいます。抗炎症、鎮痛、消毒作用などにより、軽い火傷の応急手当に効果があり、痛みが治まり、傷跡が残りにくく回復します。鎮痛作用があり、体の痛みを緩和する効果があります。
〈心への効能〉→不安や心配を抱えた心を癒し、深くリラックスさせる効果があります。
相性のいい精油・フローラル系、柑橘系
Ylang Ylang【イランイラン】エキゾチック系
・ムードを高めたい・リラックスしたいとき
マレー語で「花の中の花」を意味するイランイランは有名なブランドの香水にも使われており、またインドネシアでは、結婚式など幸せな場面に良く使われるお花です。ホルモンバランスを整える作用があり、生殖器系に働きます。また、インポテンツなどの性的障害にも使用されています。乾燥肌、脂性肌の両方に効果をもたらします。その他、毛髪促進や、痛んだ髪のケアにも向いていま甘くて濃厚な色っぽい香りが特徴です。
〈心への効能〉→気分をリラックスさせ、幸福感をもたらす効果があります。
相性のいい精油・フローラル系、樹脂系
Fankincensetree【フランキンセンス】樹脂系
・落ち着きを取り戻したいとき
かすかにレモンの香りがある澄んだ香りが不安な気持ちを和らげてくれます。
スキンケアにも大人気。幹に傷をつけると乳白色の樹液が染み出すことから、別名オリバナム「乳香」とも呼ばれています。界で最も歴史のある薫香の一つです。イエス・キリストが誕生した際には、東方の三賢人がこのフランキンセンス(乳香)とミルラ(没薬)、そして金を捧げたというエピソードがあります。
〈心への効能〉→気持ちを高揚させる作用もあり、心を元気にさせてくれる精油です。
相性のいい精油・エキゾチック系、スパイス系
Ginger【ジンジャー】スパイス系
・ストレスを感じるとき・食欲のわかない時
ピリッとスパイシーで甘みと温かみのある香りがこころを温め、元気づけてくれます!
和名がショウガ(生姜)でお馴染みのジンジャーは、昔から薬草やスパイスとして重宝されてきました。。生き生きとした躍動感と温かみのある香りを持ち、さまざまな国で香辛料、あるいは刺激剤的な役割を担ってきました。インドや中国、ジャワが原産ですが、日本でも冬場に「しょうが湯」を飲むように生活に根付いている香りの1つです。
〈心への効能〉→刺激作用により、集中力や記憶力がアップする効果が期待できます。
相性のいい精油・樹脂系、樹木系
ティートリー【Teatree】樹木系
・リフレッシュしたいとき・お部屋の匂い消しに
オーストラリアの先住民であるアボリジニが、この木の葉をお茶にして飲んでいたことから、ティートリーと名づけられました。また、アボリジニは、傷や感染症を治す万能薬として利用していたといいます。抗菌、抗ウイルス作用があり、呼吸器系の不調や、風邪やインフルエンザなどの感染症、花粉症に効果があります。また、免疫賦活(ふかつ)
作用があり、白血球を活性化する効果があります。シャープで清潔感のある香りが特徴です。
〈心への効能〉→気持ちが沈んでいるときに気分転換で利用すると良いです。
相性のいい精油・スパイス系、ハーブ系
Peppermint【ペパーミント】ハーブ系
・気分をスッキリさせたいとき・春先の季節に
ガムや歯磨き粉など、様々な香り付けに使われているペパーミント。年草で、スペアミントとウォータミントの交配種。湿気を含む気候を好む植物です。リフレッシュに適した、すっきりとしたミントの香りで有名です。胃腸器官の不調や乗り物酔いなどの吐き気に有効です。花粉症や鼻づまりなど、呼吸器系の症状にも効果を発揮します。軽い麻酔作用と冷却作用があり、肌のかゆみを鎮める効果、歯痛、頭痛、筋肉痛などを和らげます。
〈心への効能〉→シャキッとした香りによる刺激効果で気分転換したいときにオススメです。
相性のいい精油・樹木系、柑橘系
グレープフルーツ【Grapefruit】柑橘系
・ダイエットをこころがけているとき
学名の「paradisi」は「楽園」を意味する言葉であり、その名の通り、気分を高める効果があります。中枢神経のバランスをとり、前向きな気持ちになります。冷却、解毒作用は主に肝臓に作用し二日酔いなどに効きます。また、リンパ系の浄化や体液の流れを正常化するのでダイエットにも役立ちます。
〈心への効能〉→心配や不安、緊張した気持ちをほぐし、幸福感をもたらす効果が期待できます。
相性のいい精油・ハーブ系、フローラル系
香りの系統
精油の香りは、7つの系統に大きく分けることが出来ます。
ブレンドする場合、同じ系統の組み合わせか、隣り合った系統の組み合わせの相性が良いと言われています。
ハーブ系 | 柑橘系(シトラス系) | フローラル系 | オリエンタル系(エキゾチック系) | 樹脂系(バルサム系) | スパイス系 | 樹木系(グリーン系) |
香りのノート
アロマオイルにはそれぞれ、香りの「ノート(揮発速度と持続時間)」があります。
このノートは19世紀にフランスの調香師「ピエス」が分類したといわれ、揮発速度の速い順から
1.トップノート、2.ミドルノート、3.ベースノートの三つに分かれます。
香りの強弱
精油の香りには強弱があり、1滴で強く香るものがあれば、ほのかにしか香らないものもあります。
強い香りのものは少なめに、ほのかな香りのものは少し多めになど量を加減し香りのノートも考慮しながらブレンドすると良いです。
アロマテラピーのメカニズム
五感の中で唯一脳にダイレクトに伝わるのが「嗅覚」です。
香りの分子を嗅覚がキャッチすると、感情や本能をつかさどる「大脳辺縁系」や、自律神経系をつかさどる「視床下部」にその情報が伝わり、体温や睡眠、ホルモンの分泌、免疫機能などのバランスを整えます。また、アロマテラピートリートメントなどによって、精油成分が皮膚から身体に働きかけることもわかっています。
アロマテラピーとは
花の香り。フルーツの香り。森の香り。植物の香りは、私たちの心や身体にさまざまに働きかけます。アロマテラピーは、ハーブ医学のひとつで植物から抽出した香り成分である精油(エッセンシャルオイル)を使って、心身のトラブルを穏やかに回復し、健康や美容に役立てていく自然療法です。アロマテラピーといっても人によって様々な施術方法がありますが、こちらでは主にオイルトリートメントにおいて利用します。オイルによるマッサージは、人の肌と手のぬくもりが直接触れ合う大変心に触れるトリートメントであり、お互いの信頼関係を深めるにはとても良い方法です。また、精油のもつ心と体に働きかける効果も大変高く、欧米では代替医療として広く認知されています。精油の香りは脳に直接刺激を与え、有効成分は肌からゆっくりと吸収されておだやかに働きかけるのです。特に、匂いをかぐということ、それを好き・嫌いと感じること、体がどう反応するかを自分で感じることなど、現代社会のストレスで鈍くなっている五感を活性するためにも、重要と考えています。特に”精神的ストレス”による体調不良でお悩みの方にはお薦めです。
精油(せいゆ)とは植物が自らを癒す為に身に付けている物質ですが、動物や人間など、その他の生物に対しての“癒し(いやし)”のエネルギーは計り知れず、現在、医療の分野でも注目されています。なによりもとろけるような心地よさの中、何も考えず深いリラクゼーションを感じていただけることが一番です。アロマテラピーとは、私たちになじみの深い漢方と同じ植物療法の一つです。芳香植物(ハーブ)から抽出した精油をその薬理効果に基づいて使用し治療する療法です。「植物の不思議なパワー」や「好きな香りでリラックス」できる程度で思われがちですが、1つの植物から取れる精油には数十~数百といわれる芳香成分が含まれておりそれぞれに薬理効果があります。
アロマテラピーはなぜ体に作用するのでしょうか?
精油は数十~数百の芳香成分で構成されていて構成される芳香成分で、薬理効果もそれぞれ違ってきます。例えば、リラックス効果があるといわれている精油ラベンダーの主要成分は、エステル類の酢酸リナリルとモノテルペンアルコール類のリナロールです。酢酸リナリルは脳の交感神経に作用しすぐれた鎮静効果があります。しかし、酢酸リナリルも35%以上含まれていなければ十分な効果はみられません。精油は「いい香りのするオイル」だけではなく、薬と同じ働きをするのです。
では、どのようにして体内に取り入れられるのでしょうか?
アロマテラピーには症状によっていくつかの治療法があります。
まず、芳香浴することは香りのもと(芳香成分)が呼吸器から肺、肺胞に取り込まれそこから血液によって全身に作用します。また、鼻から入った芳香成分は嗅神経細胞を刺激し,脳の視床下部に伝達され体の神経バランスに作用します。一番手軽にできるバスタイムでの使用は肌から浸透して血液中に入り全身へ作用し同時に、呼吸器から吸入されて脳や肺へ作用します。マッサージでは芳香成分を皮膚から直接吸収させ皮膚から皮下の毛細血管に入り血液循環に乗って体に作用します。精油はハーブティーなどに含まれる薬効作用の50~80倍程度濃縮されています。